存在しない郵便番号の謎
こんにちは。辞書係です。
今回紹介する引きがいのある日本語は、
粒読み(つぶよみ)。
粒読みを『三省堂国語辞典』で引くと、気になる記述があります。
電話番号・部屋番号・郵便番号などの数字を、一つずつ読み上げること。
例、四〇一(よんまるいち)教室、郵便番号二〇三‐〇五九二(にいゼロさんのゼロごおきゅうにい)。
出典:『三省堂国語辞典』(三省堂)

辞書係
なんと、粒読みの例として具体的な郵便番号が出てきました。この郵便番号が示す住所がどこなのか、調べずはいられません!
ということで、早速「〒203-0592」がどこの郵便番号なのか調べてみました。
すると意外な結果が……
結論から言うと、残念ながら「〒203-0592」という郵便番号は存在しませんでした。
郵便番号の上3ケタ「203」というのは実在する番号で、「東京都の東久留米市」の番号です。
しかし、東久留米市には、下4ケタの「0592」に該当する場所はありませんでした。
調べる前は、辞書を作った三省堂に関係する住所なのかな?とも思いましたが、実在しない番号だったので、特に深い意味はないのかもしれません。
ただ、本当にどんな郵便番号でも良いのなら、「012-3456」のような、いかにも例文だとわかるような番号を選びそうな気もします。

辞書係
いかにも実在しそうな郵便番号を載せているのは、やはり何か意味があるのでしょうか?追跡調査してみます!