何でもない日常が辞書に載る
こんにちは。辞書係です。
今回紹介する引きがいのある日本語は、
「いたちごっこ」。
解決したと思ったら、すぐにまた同じような問題が起こる、ということをくり返すこと。
出典:『三省堂国語辞典』(三省堂)
「いたちごっこ」の由来は、『三省堂国語辞典』と『新明解国語辞典』にそれぞれ明記されています。
・相手の手の甲をつねり、つねった手を相手の手の甲にかさねる、それをおたがいにくり返す遊びから。(出典:三省堂国語辞典)
・江戸時代後期にはやった子供の遊戯(向かい合った二人以上の人が「鼬ごっこ鼠ごっこ」と唱えながら互いに相手の手の甲をつまんでは順次その手を重ねていくことを際限無く繰り返す遊び)に基づく。(出典:新明解国語辞典)

辞書係
由来となったこの遊び、見覚えがありませんか?
やったことのあるアノ遊び?
「いたちごっこ」の由来を知ると、似たような遊びを子どもの頃やったことがあるように思えます。
とくに名前もなかったですが、手を重ねていって、一番手が下にある人が重なっている手を叩くという
単純なゲームでした。手を引っ込めるのが遅れると、手の甲をパシリと叩かれてしまいます。
あのゲームが、江戸時代に流行った遊びの現代版なのだとすると、手遊びが脈々と受け継がれてきたことに驚きます。
なにより、今も昔も子どもの間で流行する遊びは、それほど変わっていないことが微笑ましいですね。
日常を例えた言葉が辞書に載る
日常のワンシーンが辞書に載る言葉になった例は他にもあります。
もしも、現代の日常が未来の辞書に載るとしたら、どんな日常が切り取られるのでしょうか。
いろいろと考えてみるのも面白いかもしれません。

辞書係
親しくもない知り合いと外出先で2度遭遇してしまうあの感じ、気まずいことの例えとして辞書に載る可能性はないでしょうか?