おくやみ

あ行

辞書が教えてくれる大切なこと

こんにちは。辞書係です。

今回紹介する引きがいのある日本語は、

「おくやみ」

①人の死をいたみ、関係の深い人をなぐさめること(こと/ことば)

②香典

出典:『三省堂国語辞典』(三省堂)

『三省堂国語辞典』には、この「おくやみ」の項目に、

大人であれば誰しもが一度は経験のある、

あの場面について、大切な記述があります。

なかなか難しいおくやみ

お通夜やお葬式の場面で、喪主の方やご遺族にあいさつすることがあります。

そのとき相手になんと言葉をかければよいのか、『三省堂国語辞典』は教えてくれているのです。

「このたびはご愁傷さまでございます。お力を落とされませんように」などの言い方がある    (出典:三省堂国語辞典)

しかし、実際には場の雰囲気に委縮してモジモジしてしまったり、

参列者が多く、時間をかけられない状況で、例文のような言葉をはっきりと伝えられない場面があります。

そして、お通夜やお葬式の後に、「もっとしっかりとおくやみを伝えるべきだった」と反省することも少なくありません。

しかし、そんな気持ちも辞書はしっかりとフォローしてくれます。

「おくやみ」の欄には、さらに以下のような記述があります。

「このたびはご愁傷さまでございます。お力を落とされませんように」などの言い方があるが、実際には「このたびはどうも…」のように、はっきり言わなくても、気持ちが伝わればいい。

出典:『三省堂国語辞典』(三省堂)

大事なのは言葉ではなく気持ち

辞書は、おくやみの場面で大事なのは、言葉ではなく気持ちなのだと教えてくれます。

もちろん、しっかりとおくやみを伝えられることが一番ですが、悲しくて言葉がつまったり、

場の雰囲気に飲まれてしまったときも、「気持ちが伝われば大丈夫ですよ」と『三省堂国語辞典』は言ってくれているのです。

辞書係
辞書係

なんて良い辞書なんでしょうか……(´;ω;`)

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