食料・食糧(しょくりょう)

さ行

食料と食糧の違いなら『旺文社国語辞典』におまかせ!

こんにちは、辞書係です。

今回紹介する引きがいのある日本語は、

「食料・食糧」(しょくりょう)。

どちらも食べ物を意味するので、使い分けの難しい言葉ですが、『旺文社国語辞典』には、使い分けについて、分かりやすい解説が載っています。

その解説を見る前に、「食料」と「食糧」が、それぞれどのような意味をもつのか見ておきましょう。

●食料 …… ①食べ物。②食事の代金。食費。

●食糧 …… ①食べ物。特に主食となる食べ物をいう。

上記は『旺文社国語辞典』の記述ですが、新明解でも三省堂でも、「食糧」が主食となる食べ物を意味することは書かれています。しかし、違いと使い分けについて、一番優しく解説してくれているのが『旺文社国語辞典』でした。

「食料」は、主食を含め肉・野菜・果物など食品全体の意で、「生鮮食料品」「食料を買う」などと使われる。「食糧」は、米や麦などの穀物を中心とした主食の意や、人数・日数に合わせた必要な分の食べ物の意で、「食糧事情」「食糧難」「一週間分の食糧」などと使われる。

出典:『旺文社国語辞典』(旺文社)

この解説で「食料を買う」と「一週間分の食糧を買う」には、大きな違いがあることは分かりますね。前者は単に食べ物を買っているだけですが、後者は1週間という期間を設定し、計画的に食べ物を買っている、という意味になります。

辞書係
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もちろん、「一週間分の食料を買う」という表現も間違いではないと思いますが、食料と食糧の違いを理解しつつ、使い分けられるとカッコイイですよね!

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