うんちく ≠ 豆知識
こんにちは。辞書係です。
今回紹介する、引きがいのある日本語は、
「うんちく(蘊蓄)」。
十分研究を積んでたくわえた、学問・技芸上の深い知識。
出典:『新明解国語辞典』(三省堂)
うんちく=豆知識と思っている方も多いと思いますが、辞書を引いてみると、
うんちくは豆知識よりも深い知識であることが分かります。
ちなみに、豆知識は「ちょっとした知識」(出典:『三省堂国語辞典』)とされています。
「うんちく」は傾けるもの
「うんちくを傾ける」という表現があります。
これは、「深い知識にもとづいて、のべる(出典:三省堂国語辞典)」ことを意味していますが、
教えるでも、披露するでもなく、あえて「傾ける」という表現を使うのが面白いポイントです。
イメージとしては、深い大きな器のようなものに蓄えている知識を、
器を少し傾け、相手に注ぐように伝えるといったところでしょうか。
傾けた器から出てくるうんちくは、なんとなくずっしりと重く、濃い、ドロドロしている気がします。

辞書係
以上、うんちくと豆知識は同じ意味ではない、という豆知識でした。